■ 抄録・要旨
| 廃棄物地盤の強度を評価するための試験方法として一面せん断試験があるが、廃棄物の種類によっては供試体の成形などに時間を要する。また、不法投棄等廃棄物堆積現場は、場所によって廃棄物の種類や組成が異なることが多いため、原位置で廃棄物地盤強度を簡便に推定するための試験方法の開発が必要である。そこで、本研究では現場強度の推定を行うための新たな試験方法として、現場土圧試験法の適用性を検討した。
現場土圧試験法では、杭の根入れ深さを変えて、3個以上の受動土圧を測定することにより、強度定数である粘着力と内部摩擦角の概算値を算出した。
プラスチックが少ない場所での現場土圧試験から得られた概算値と一面せん断試験から得られ実測値と概ね一致することから、本手法が廃棄物地盤強度を求めるための方法として有効であることがわかった。
|